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目的(WHY)から始めることの重要性

  • 執筆者の写真: Akihiro Goto
    Akihiro Goto
  • 2020年6月12日
  • 読了時間: 4分

更新日:2020年6月20日

何をするのか、どうやってするのか、ではなく、何のためにするのか?

全ての原点:目的(ビジョン)を共有することの重要性

私の共感するTEDプレゼンです。

Simon Sinek "Why great leaders inspire action ?"

(優れたリーダーはどうやって行動を促すのか?)


Why「何のためにするのか?」目的・ビジョンをメンバと共有できるかどうかが優れたリーダーの条件であり、顧客と共有できるかどうかが優れた企業の条件である。我々や企業はついついWhat何をするのか(何を売るのか)、Howどうやってするのか(どうやって売るのか)、に目を奪われがちだが、それだけでは他者(顧客)の共感を獲得することはできない。人を動かすのは、目的・ビジョンへの共感である。こういうお話です。


コロナ禍で試される原点回帰

先日、NewsPickの落合陽一のWeekly番組で、コロナ禍での飲食業界をテーマにしたセッションがありました(”アフターコロナのリアル「飲食・小売」編”)。この番組で登場したゲストのトークを聞いていて、目的・ビジョンへの原点回帰の大切さに改めて気付かされました。

飲食業界は、コロナの影響を最も受けている業界の1つですが、各店がテイクアウトやデリバリーなどで困難を乗り切ろうとしており、私もテイクアウトを頻繁に利用しています。ミシュランの星を持つレストランのシェフがゲストで登場されていたのですが、お客様のことを考え、テイクアウトであっても、どうやったらミシュラン星のレストランで味わえる美味しい食事とその食事を通して体験できる幸福感を提供できるか、を徹底的に考え抜き、テイクアウトの料理を考案したところ、高い支持を獲得し、平常時と変わらない売上を維持できているとのことでした。さらに、以前なら来客されなかった近所の方々も、次はレストランで食べてみたいと思い、緊急事態解除後はお店へ足を運ばれるようになったとのこと。コロナ禍によって、顧客層の拡大、顧客とのエンゲージメント強化に成功したわけです。

どのお店もテイクアウトに取組んでいますが、売上減少を凌ぐための一時的な手段と考えているお店も多いかも知れません。このミシュランのお店は、あくまで目的は、お客様へ最高の美食と、食事から顧客が得られる幸福感を届けることであり、それがテイクアウトであっても譲れない条件だという信念で取組んでいるのです。WhatやHowではなく、Whyにこだわっている素晴らしい事例だと感心しました。


PMOにとっての”WHY”とは?

PMOの業務も、ついつい方法論やツールなどのWhatやHowに目が行きがちな仕事です。実際、方法論を理解している、ツールに精通していること自体を求められているケースも少なからずあります。

PMOにとって、プロジェクトを期限通り終わらせることが目的なのか?予算内で収めることが目的なのか?そのためにPMOは存在するのか?ー確かにその通りですが、私は何か足りないと感じることがあります。プロジェクトの成功というのは、決められた予算や期限通りの実施完了ではなく、そのプロジェクトによってどんな価値が創出されたのか、によって評価されるのだと考えることもできます。

ただし実際は、まず顧客側でプロジェクトが定義され、その円滑な運営のためにPMOが招集されることが多いことを考えれば、プロジェクトが目指す目的・ビジョンというのはPMOにとっては既に定義されているわけです。


こう考えると、PMOであっても、本来、自分が関与するプロジェクトの目的・ビジョンに共感があることが重要だと言うこともできます。一方で、「どんなプロジェクトでも構いません、PMOとしてプロジェクト管理を請負います」これはこれでPMOの1つのプロフェッショナリズムです。失敗目前のプロジェクトの建直しを専門とするPMO、既に破綻したプロジェクトの敗戦処理を請負うPMO、これらも高度に専門化されたプロとしてのPMOの存在です。


専門化されたPMOとは?PMOの差別化とは?この課題を追求していくにあたり、答えは1つではないのだと思います。一つ言えることは、PMOとして最低限必要な知識(方法論)や武器(ツール)は備えている前提で、それにプラスした自分ならではの差別化要因をもつこと、そのためには「何のために存在するのか?何を目的としているのか?」というWhyへの原点回帰が必要なのだということではないでしょうか。






 
 
 

1 Yorum


houtengzhanghong
houtengzhanghong
25 Şub 2022

例にあったそのお店は、店内での飲食が制限された状況下でも、レストランを経営する目的はコロナ前と変わっていないからこそ売り上げを保つことができているのだと思いました。何をするにも目的を考えることは大事ですね。

Beğen

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