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思考がまとまっていく過程

  • 執筆者の写真: Akihiro Goto
    Akihiro Goto
  • 2月9日
  • 読了時間: 3分

今春に出版する予定のプロジェクトマネジメントに関する本の原稿のレビューが最終段階に入ってきた。ようやく、自分の伝えたいことが形になってきた気分である。


本の最終校正の段階に入ってきた。私の頭の中の、とりとめのない考えが果たして読み物になるのだろうか、そんな不安を抱えながら1年近く原稿作成を進めてきたが、ここへ来てようやくゴールが見えてきた。


過去には一度、ある雑誌に中国に関するコラムを連載したことがある。この連載は、いずれも中国駐在経験もしくは現在も中国在住の有志4人が集まり、我々が現地で実体験として味わった中国の生々しい実情を伝えることがテーマであり、持ち回りで毎回のコラム執筆を担当した。約1年間の間に、私自身も計6回ほど執筆を担当したであろうか。文書を書くという作業は、限られた文字数の中にエッセンスをどう詰め込むのかという思考の良き訓練となった。


しかし今回、200頁を超える本の執筆に生まれて初めて挑戦したことになる。最初は、なんともまとまりのない文章の寄せ集めで、そもそも自分が何を言いたいのか、伝えたいのかも曖昧であり、これで本が本当に出来上がるのだろうか、という不安をずっと抱えていたのも事実である。出版社とのやり取りも繰り返しながら、自分が考えているプロジェクトマネジメントの骨格というか、フレームワークを少しずつ体系化していきながら、全体構成やストーリーも形になってきたような実感を持てるようになったのは、ほんの最近のことである。


今回の本では、世に広まっている古代からの思想や哲学、著名人が唱えた信条や教訓をふんだんに引用した内容になっている。これからの時代、論理性の追求や膨大なデータから導いた知識やノウハウはもはや人間より生成AIの方が軍配が上がっており、プロジェクトマネジメントにおける方法論やツール、ノウハウも然りであると考えている。しかし、人という非合理的な生き物を取り扱うプロジェクトマネジメントという世界には、人間しかできない領域が確固として存在しており、その領域に活かされるのが我々が長きに渡り普遍的な智慧として発明してきた哲学だと私は考えている。哲学は、時代や技術に左右されることがないため、これからの激動の時代を生き抜くための、ビジネスそして人生における強力な武器になると信じている。


そんな思いを持って、自らの考えをさらけ出したのが今回の本である。自分の内面をオープンにするようなもので、いささか恥ずかしくもあり不安も大きいが、もしも共感してもらえる読者がいて、その人達と繋がることができるのなら、そんな嬉しいことはないと僅かながらの期待も感じている。





 
 
 

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